涼香フリーランスって自由だけどどうしても会社員より不安定ですよね。



もし収入がなくなったりしたらと思うと怖いです……。



フリーランスという働き方は、自由で柔軟である一方、安定とは真逆の性質を持っています。



特にクリエイターはフリーランスとして働く人も多く、収入に対する不安から、メンタルに不調をきたす人も多くいるようです。



そこで今回は、フリーランスのクリエイター向けにメンタルヘルスについて解説していきます。
- フリーランスのメンタルヘルスの実態
- 心のゆとりの重要性
- お金のことからメンタルを守る方法
フリーランスのメンタルヘルスの実態
2025年6月18日、株式会社テックビズは全国のフリーランス男女500人を対象に「フリーランスのメンタルヘルスに関する実態調査」を実施したとプレス発表しました。
この調査からは、フリーランスが置かれているメンタル面での厳しい現実が、具体的な数字として浮かび上がっています。
まず注目したいのが、「直近1年でメンタル不調を経験したことがある」と回答した人が約58%にのぼったという点です。
実に、フリーランスの2人に1人以上が、「漠然とした不安感や焦り」、「やる気の低下」といった何らかのメンタル不調を経験しているというのです。
その背景は、「収入の不安定さ」と「将来への不安」だそうです。
これは、スキルや努力といった個人の問題というよりも、フリーランスという働き方そのものが抱える構造的な課題だと言えるでしょう。
また、「フリーランスになってから休日の概念がなくなった」と回答した人は60%以上にのぼっています。
その理由として、「仕事とプライベートの境界が曖昧」という意見だけでなく、「収入が不安定で働かないと不安」という声も多く、休みそのものよりも、「休むことによる収入減」への不安を感じている人もいます。
実際に、休日にネガティブな感情を抱く人は約50%以上にものぼり、「仕事の機会や収入を逃す焦り」を感じている人も少なくないようです。
さらに、約3人に1人が休日にも業務用デジタルデバイスを持ち歩き、その理由として「急な仕事にすぐ対応するため」が半数以上を占めました。
フリーランスにとって休日は完全にオフにすることが難しく、常に仕事を意識せざるを得ないという実情が見えてきました。
加えて深刻なのが、メンタル不調を感じた際の相談先です。
「誰にも相談しなかった」と答えた人が最も多く、専門家への相談にハードルを感じている人も多数いました。
フリーランスは自由な反面、孤独になりやすいという側面が、ここでも表れています。



収入の不安定さがメンタルにかなり影響を及ぼしているんですね……。
フリーランスのクリエイターのメンタル不調要因
この調査はクリエイターに限らず、フリーランス全般を対象としたものでしたが、結果を見て、心当たりのあるクリエイターは少なくないのではないでしょうか。
ここからは、調査結果を踏まえつつ、さらにクリエイターという職種に焦点を当て、メンタル不調につながりやすい要因を考えていきます。
収入が「自分の価値」と錯覚
クリエイターの仕事は、成果物そのものが評価され、報酬につながります。
描いたイラストに魅力がなければ依頼は来ませんし、作った動画がつまらなければ再生されずに広告収入は発生しません。
もし受注できたとしても、案件が継続されずに途切れれば、即座に収入が減ります。
収入が減ることで日々の生活への不安というのももちろんありますが、それに加え、この構造は、「収入が下がる=自分の価値が下がった」と錯覚しやすく、自己肯定感を大きく揺さぶります。
特にクリエイターはSNSをやっていることも多く、他人の活躍が非常に目に入りやすい環境にいます。
これがさらに精神的な負荷を強めています。
休むことへの抵抗
会社員であれば、有給休暇や休日という制度に守られていますが、フリーランスにはそれがありません。
休めばその分収入が減る、チャンスを逃すかもしれないという恐怖が、付きまといます。
特に創作活動は、1つの作品を完成させるために時間も体力も精神力も多くを費やす必要があり、片手間にできるものではありません。
休んでいる間にも作業のことが常に頭を過ぎります。
結果として、身体は休んでいても頭は仕事モードのままという状態が続き、慢性的な疲労や不安につながっていきます。
将来設計の描きづらさ
年金はいくらもらえるのか、病気やケガをしたらどうなるのか、老後までこの仕事を続けられるのか、こうした問いに明確な答えを持てていないフリーランスは少なくありません。
特に近年、AIの技術の進歩が目覚ましく、今までクリエイターが担っておいたものが一部代替され始めていることも否定できません。
人が作るからこそ作品には価値があるとは私は思いますが、そこまでの水準を求めないクライアントがいるのも事実であり、将来的に今ほどの仕事量があるのか、報酬の相場も同じなのかは読めません。
残念ながら信念だけでは食べていくことはできません。
金銭的なゆとりという土台があってこそ創作活動に力を注ぐことができます。
その土台が不確かで将来が見えない状態は、それだけで大きなストレスになります。



様々な不安の中で創作をしていかなければならないのですね。
心のゆとりの重要性
私自身、イラストを描く側として強く感じているのは、心にゆとりがないと創作意欲は湧かず、良い作品も生み出せないというということです。
収入の不安定から日々の生活や将来への不安が高まると、次のような状態に陥りがちになります。
- 不安で手が止まる
- 周囲と比較して自信を失う
- 焦りから作業が雑になり、クオリティが落ちる
そして厄介なのは、こうした状態が、結果的にさらに収入を不安定にしてしまう点です。
クオリティが下がる → 評価が落ちる → 仕事が減る → さらに不安が強まる → さらに自信を失う → ……
この負のループを経験しているフリーランスのクリエイターは多くいるのではないでしょうか。
だからこそ心のゆとりを生み出す仕組みを整備することは、 クリエイターにとって重要な投資であると私は考えています。
不安を完全に消すことはできなくても、「少し休んでも大丈夫」「今すぐ生活が破綻することはない」と思えるだけで、創作の質は驚くほど変わります。
心のゆとりは、才能や努力と同じくらい、作品の質を高める重要な要素であると思います。



焦ってる中で良い作品は生まれません。
お金のことからメンタルを守る方法
ここからは、フリーランスのクリエイターのメンタルを守るために特に重要だと考えているポイントをお伝えします。
生活防衛資金の確保
最優先で確保したいのが、生活防衛資金です。
目安は、最低でも生活費の6か月分、できれば1年分は欲しいです。
この資金があるだけで、
- 仕事を選ぶ余裕が生まれる
- 体調不良やメンタル不調時に休める
- 無理な納期や価格で請け負う必要が無くなる
といった効果が見込まれます。
これは単なる貯金ではなく、メンタルヘルスへの投資だと考えてください。
また、生活防衛資金をそこまで確保できていなくても、保険で対策を講じておく方法もあります。
フリーランスのクリエイターに不足する保険については下記の記事でも説明しています。


固定費の見直し
次に重要なのが、固定費の見直しです。
家賃、通信費、サブスクなどを洗い出し、「これだけあれば生活できる」という最低ラインを把握しましょう。
必要な生活費が明確になると、漠然とした不安は大きく減ります。
数字で把握することは、精神面にも大きな効果があります。
なお、生活防衛費と固定費に関しては下記の記事でも説明しています。
まだご覧になられていない方はぜひご一読ください。


収入の複線化
収入源が一つしかない状態は、それだけで大きなストレスになります。
今の時代、収入を得る方法は多岐に渡ります。
- フロー型収入(受注)
- ストック型収入(サブスク、素材販売、広告収入等)
- 副業(本業と無関係な収入)
こうした複数の収入源があることで、「完全にゼロになる恐怖」を和らげることができます。
金額の大小よりも、「止まりにくい仕組み」を持つことが重要です。



お金の悩みが軽減されることでゆとりが生まれるんですね。
お金は創作を続けるための手段
クリエイターにとって、お金は目的ではありません。
創作を続けるための手段であり、土台です。
メンタル不調は決して一部の人だけの問題ではなく、多くのフリーランスが直面している共通課題です。
だからこそ、「気合」や「根性」で乗り切ろうとするのではなく、仕組みで自分を守ることが必要です。
メンタルが壊れてしまえば、あなたの感性や情熱、技術から作品を生み出すことができません。
それはとても惜しいことです。
あなたが長く、安心して創作を続けていくためにも、お金が原因でメンタルを不調にしないような仕組みづくりが大切です。
フリーランスのクリエイターとしてお金の不安を感じている方は、お問い合わせより、ぜひご連絡ください。
一人で悩まず、一緒に創作活動を続けられるように考えていきましょう。



仕組みが大切なんですね。









