クリエイターの人生設計って?ライフプランを作る3ステップを解説!

涼香

この先クリエイターとして生活していきたいけど…将来が不透明でなかなか踏ん切りがつきません。

涼香

将来どんなライフイベントがあるのか、お金はいつまでにいくら必要なのか、どの様な働き方をしていくか…などなんとなくのイメージが掴めるといいのですが…。

兎月

将来のことはなかなかイメージが湧き難くて不安ですよね。

兎月

そんな時はライフプラン表を作ってみましょう。

兎月

ライフプランニングをすることで、自分のクリエイター人生を見える化し、将来図がイメージできるようになりますよ。

兎月

今回はライフプランの作り方について3ステップで説明していきます。

目次

ライフプランとは?

ライフプランといえば、人生設計のことを指します。
人生設計というと多岐に渡りますが、その中でもFPが言うライフプランは特に金銭的な側面が強く、ファイナンシャルプランと言った方がより近いかもしれません。

人生には、進学、就職、結婚、出産、住宅、定年、相続等、様々なライフイベントが存在します。
こういったライフイベントを迎えながら、自身が望む未来や夢の実現に向け、いつまでに何をしなければならないのか、どの程度のお金が必要になるのかといったことを設計していく必要があります。

この様に、ライフプランを作成することをライフプランニングと言い、ライフプランを表に落とし込んだものをライフプラン表(キャッシュフロー表)と言います。

涼香

人生の将来図を具体的に目に見える形にしていくんですね。

ライフプランニングの方法

ライフプランニングのやり方は人によって色々あるでしょうが、今回は私が自分のライフプランを作成する際の方法をご紹介します。
ライフプランニングをするには、下記の3ステップが踏みます。

  1. 家計の把握
  2. ライフイベントの洗い出し
  3. ライフプラン表(キャッシュフロー表)の作成

順番に見ていきましょう。

家計の把握

まず必要なのは、家計の把握です。
家計の評価についてはひとまず置いておいて、今の生活で収入・支出がどのくらいあるのか、黒字なのか赤字なのかと言った、現状の把握が必要です。

そもそもこれがわからない場合は、ライフプランニング以前の問題ですので、まずは1か月、家計簿をつけるところから始めてください。
とりあえず1か月分の家計が分かれば、その中の経常的な費用を×12か月して、後は年間で、スポットで発生している費用を足せば、概算ですが、年間の家計が把握できます。

ここで算出した家計の状況は、ライフプラン表でベースとなる大事な項目ですので、今まで把握をしていなかった人はこの機会に調べてみましょう。

涼香

家計簿つけるの大変そうです…。

兎月

1円単位でぴったりできるのが理想ですが、そこまでやるのは不慣れな人には大変です。

兎月

まずは、毎月の大まかな収支を把握するところからで良いので、できる範囲で無理なく続けることを優先しましょう。

ライフイベントの洗い出し

家計をおおよそ掴んだら、次はライフイベントの洗い出しをしてみましょう。
まずはあまり深く考えすぎず、大きいものから小さいものまで思いつくものをどんどん挙げていきましょう。
ブレインストーミングというやつですね。
参考までにいくつか例を挙げていきます。

  • 進学
  • 就職
  • 結婚
  • 出産
  • 住宅購入
  • 住宅メンテナンス
  • 家電買換
  • 定年退職
  • 相続
  • 車買換え
  • 旅行
  • 会社設立
  • フリーランス転身
  • 資格取得
  • FIRE
  • PC買換え

ある程度出尽くしたら、大まかで良いので、自分の人生の中で起こる可能性が高いものや優先的に行いたいもののグループ(優先G)と、それ以外のグループ(その他G)に分けてみましょう

涼香

色々ありすぎるんですが、ちょっとしたことでもいいんでしょうか?

兎月

細かいことは考えず、とにかく数を出していきましょう。

兎月

出していったものがヒントになり、潜在的にやりたいと思っていたことが芋づる式に出てきたりすることもあります。

兎月

可能ならば、1人よりも複数人でやると、より効率的に行えますよ。

ライフプラン表の作成

家計の把握、ライフイベントの洗い出しが終わったら、いよいよライフプラン表を作成してみましょう。
ライフプラン表の様式は自分でExcel等で作っても良いですし、Googleで「ライフプラン表 テンプレート」と検索すればいくらでも出てくるので、自分の好きなものを選んでいただいて大丈夫です。
今回は、日本FP協会のものをご紹介しておきます。
日本FP協会|便利ツールで家計をチェックの一番下からDLできます。

それではまず、わかっている情報から埋めていきましょう
家族構成や年齢、家計の収支、貯蓄を入力していきます。
収入に関して注意点ですが、必ず手取りを入力しましょう。

入力が終わったら、次にライフイベントを入れていきましょう。
何年後に起こりそうか、アタリをつけて埋めていってください。
まずは、優先Gから優先して入れていって、その後、その他Gを入れていきましょう。
できれば、優先Gとその他Gは色分けしておくと後々役立ちます。

ライフイベントを埋めたら、年ごとの収入や支出を埋めていきましょう。
まずは経常的な経費を埋めていって、それに、ライフイベントに応じて経費を差し引きしていきます。

例えば、今回の例で言えば、5年後の車の購入を予定していますので、一時的な支出に車の購入費用を加算していきます。
また、2年後にフリーランスになることを想定していますが、軌道に乗るまで収入が減る可能性がありますので、収入を減額しておきます。
この家庭では子供が2名生まれる予定ですが、出産により、一時的に収入が減ったり、ベビー用品等の準備に一時的な支出は増えることも考えられます。

とりあえず埋めていった表が下記です。

なんと2030年に家を購入するタイミングで貯金がマイナスになってしまいました。
原因を考えてみると、2025年にA男さんがフリーランスになり収入減、翌年2026年からB美さんがしばらく産休・育休に入り収入減、それにより、年間収支がマイナスになります。
そんな中、2028年に車を購入、2030年に家を購入と計画性のない大きな買い物を続けています。
さて、この家庭はどうすれば良いのでしょうか。

ライフプランの見直しが必要となりますが、ここで先ほど説明した、優先的なライフイベントとそれ以外のライフイベントのグルーピングが活きてきます。
今回、赤字が優先的なもの、青字がその他のものとしています。

2026~2029年に出産・育休を取ることはこの家庭ではマストなイベントです。
それに対し、青字であるA男さんのフリーランス転身や車購入、家の購入は優先度が下がるため、諦めるか時期を見直すことを検討します。

まずフリーランスの転身ですが、B美さんが産休・育休になり、収入が減ることが分かっているタイミングで行うのは非常にリスキーです。
B美さんの育休が明けるまで、働き方は変えない方がベターでしょう。

車の購入にあたっては、頭金150万に3年のローンを組んでいます。
子供が生まれ必要性を感じるというのは一理ありますが、収入や貯蓄に対し、見合っていません
しばらくはカーシェアリングを活用したり、安価な中古車を購入するなど、時期や方法を見直した方が良いでしょう。

家の購入については、貯金に対し、頭金が多すぎます。
また、A男さんがフリーランスなこともあり、この2人の年収だと、ローンが通らない可能性もあります。
無理のない頭金に、無理のないローン返済のため、もう少し時期を見直した方が良いでしょう。

これらを考慮し、修正したライフプラン表がこちらです。


見直しによって収支の平準化がなされ、貯蓄額も安定しました。
現実的なお金の流れが計画できましたので、これでライフプラン表の完成です。

ライフプラン表の質をもう一段階上げる場合は、ここに【物価変動】と【運用利回り】を加えると更に良いです。
今作ったライフプラン表は、今の物価が今後数十年続く前提ですが、実際には物価は右肩上がりの傾向があるはずです。
仮に、年に2%ずつ物価高騰が進むと考えた場合は、1年後は×1.02、2年後は×1.02×1.02、x年後は×1.02×1.02…としていくと、よりリアルな支出見込額を把握することができます。
また、貯蓄についても、一部を運用に回していれば、それにより得られる利益が発生してくるため、年利x%を乗じることで、資産もより実態に即したものが把握できます。
ただし、運用利回りについては、安定した利益を得られるとは限らないため、控えめに算出したほうが望ましいでしょう。

涼香

漠然としていた将来がなんとなく見えてきた気がします!

ライフプラン表を活用しよう

ここまでライフプランニングのやり方について説明してきましたがいかがだったでしょうか。
ラインプラン表を作成することで、今後起こるライフイベントや自分の夢の実現にあたって、その時期やお金の流れを見える化することができました。

作成したライフプラン表をあなた自身の人生の地図として、今後指標となるものです。
あくまで計画ですので実際には乖離が生じてくることもありますが、定期的に見直し、修正しながら活用していくことで、この先の人生で迷子にならず、道を進んでいくことが出来るはずです。

ライフプラン表は1度作ればそれをベースに見直しながら長く使える有用なツールですが、0から自分ひとりで作成するのなかなか大変かもしれません。
そんな時は、FPに相談してみましょう。
一緒にあなたの人生に沿ったライフプラン表を作ってくれるはずです。

ライフプランニングを通じ、あなたが充実したクリエイターライフを送れるよう、祈っています。

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