ウマ娘で大人気!競馬は資産運用の手段になりうるか?

涼香

ウマ娘がきっかけで競馬をちょっとやってみたら、賭けた子が1着になってくれてお金が増えました!

涼香

競馬って面白い上に、上手くやれれば資産運用としても使えるんじゃないでしょうか?

兎月

確かに競馬は手に汗握る展開も多く面白いですよね。
しかもそれでお金が増えるとなるといいこと尽くしです。

兎月

しかし、資産運用として考えるのはちょっと待ってください。
今回は、競馬は資産運用の手段になりえるのかについて考えていきましょう。
(ちなみに私はキタちゃんが好きです)

目次

ウマ娘の影響で競馬の人気が上昇中

ツイッターを見ているとウマ娘のイラストやコスプレ等結構流れてきますが、ウマ娘をやったことあるクリエイターさん、結構いるんじゃないでしょうか?
近年、ウマ娘の影響で、競馬に対する注目度が高まっています。
そういう私も、ウマ娘がきっかけで、少額ではありますが、有馬記念で初めて馬券を買ってみました。

賭けるからには勝ちたいので、馬券を買うにあたっては、「どの様な組み合わせで買えばいいのか」、「どんな血筋なのか」、「過去のレースは何着だったのか」等、自分なりに研究してレースに臨みました。
色々考えて、実際にお金を賭けているからというのもあってか、レースを観ているだけでも熱が入り、非常に面白かったのを覚えています。

ちなみに賭けた馬券は無事的中しました。
面白い上に儲かるなら最高ですが、実際にやってみて、「楽しむこと」と「儲けること」は切り離して考えるべきであると実感しました。

競馬はマイナスサムゲーム

競馬は、馬券を買って、勝つ馬の組合せや順位予想をする遊びです。
当たればオッズに応じた金額が払い戻されますが、外れれば全額没収されます。
当たらない限り、利益はありません。
世の中には、研究を重ね、勝ち続ける人や、万馬券で一攫千金を得る人もおり、儲かっている人がいないわけではありません。
しかし、そもそも競馬の仕組み上、儲からない様になっているのです。

競馬の目的は、競馬法第一条で下記のとおり示されています。

第一条 この法律は、馬の改良増殖その他畜産の振興に寄与するとともに、地方財政の改善を図るために行う競馬に関し規定するものとする。

出典:昭和二十三年法律第百五十八号

競馬にはレジャーとしての側面もありますが、根本的には、国益のために行われているものです。

事業の目的を果たすためには、胴元である運営側が損をするわけにはいきません。
そのため競馬では、払戻率が70~80%(平成26年6月7日以降)に設定されています。
払戻率が70~80%ということは、胴元が20~30%を差し引いたうえで、客に払い戻しています。
つまり、客全体で購入された馬券の総額に対し、払戻金の総額が下回るということです。

このようなゲームを「マイナスサムゲーム」と言います。
サム(合計)がマイナスになるからマイナスサムです。
払戻率はものによって異なりますが、ほかには宝くじ、競艇、パチンコ等もマイナスサムゲームです。
これらは、短期的には利益を得られるかもしれませんが、回数を重ねれば重ねるほど期待値に収束し、損をする可能性が高いです。

なお、詳しくはこの記事で触れませんが、参考までに、FXはゼロサムゲーム(実際は若干マイナス)、株式投資はプラスサムゲームと言われます。

競馬は資産運用には適さない

以上のように、競馬はマイナスサムゲームであるという構造上、継続して利益を出すことは難しく、資産運用の手段としては適さないと言えます。
他の投資手段を考えたほうがいいでしょう。

とはいえ、純粋なレジャーとしてはとても楽しいものですし、自分の推しウマ娘の子孫を応援してみるという楽しみ方もいいかもしれませんね。
また、あなたが競馬をテーマとした作品を作るとしたら、実際にお金を賭けてみて、その仕組みを身をもって理解をすることは作品作りに対し、とても有意義なことであるとも思いますし、これも一種の投資と言えるかもしれませんね。

競馬を「楽しむこと」と「儲けること」は切り離し、節度を持って、楽しい競馬ライフを送りましょう!

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